FM RFフロントエンドのためのLNA

現在検討しているFM受信のためのRFフロントエンド部で使用するアンプは、 トラ技にあったPSA4-5043+を使用するつもりです。

他にも手ごろで良さそうなものとして、BGU6102というのも候補になっています。こちらの方が安そうですし、しかもdigikeyで購入できるので、 中国の基板屋に頼んでも入手性に問題はなさそうです。

ただ、検討してみると、BGU6102はちょっと微妙になってしまいました。原因はパッドの大きさです。 BGU6102はパッドが小さくて、基板上はおそらく0.2mm四方のサイズになりそうです。 一方、PSA4-5043+は推奨ランドの長辺は0.95mmです。

今回検討している程度の基板なら、できれば両面2層基板で製作したいところです。わざわざ4層というのは大げさです。

でも、Microstrip Line Calculatorで計算してみるとわかりますが、 εr=4.8, h=1.6[mm], t=35[um]で計算すると、特性インピーダンス50Ωを得るには、W=2.82[mm]にもなってしまいます。 4層基板だと、GND層が近いのでhがもっと小さい(例えば0.2[mm])ため、50Ωの線幅は0.33[mm]程度になります。

ちょっと調べてみると、Fusion PCBでもElecrowでも、両面基板で基板厚0.6[mm]というのができるようです(ただ、Fusion PCBだと、0.6[mm]は料金アップで4層に近いお値段になってしまうようです。Elecrowだと料金アップはなさそうです)。

このパラメタを使って、h=0.6[mm]で計算すると、W=1[mm]となります。つまり、配線幅1[mm]で50Ω近くになりそうです。 この幅で配線すれば、PSA4-5043+の端子まで50Ωを維持できそうです。

逆にBGU6102のサイズだと、50Ωの特性インピーダンスを得るには、4層以上の基板で細い配線を使う必要が出てきます。

もっとも、GHzの高周波を扱うわけでもないので、それほどシビアになる必要は無いのかもしれませんが…

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