ADC基板の電源測定
オシロスコープを入手したので、早速電源のノイズをみてみました。
ノイズ測定をするにあたって、正確な測定のためには、GNDクリップは使用しないで、 直近のGNDで測定しないと意味がないようですが、ノイズの大きさの傾向だけはつかめるかと思いました。
Z-turn boardから送られてくる3.3V電源。これはスイッチング電源の出力です。
上記電源がFBを通過した後の様子
相当ノイズは減っているように見受けられます。
次に、LDO出力の3.0V(上の二枚と異なり、垂直軸が10mVレンジなのに注意)
上記がFBを通過した後の様子
スイッチング電源ではないのでFBはいらなかったかもしれません。
いずれにしても、LDO出力のノイズが大きすぎるような気がします。 全くノイズが減少しているように見受けられません。
急ぎで製作してしまったので、LDOの推奨レイアウトのようにベタにしなかったのがまずかったのか、 それともそのほかの理由があるのか検討しないといけませんね。
2017/7/28 追記: 今になって分かったのですが、LDOは一般的に数百kHz以上のノイズについてはほとんどフィルタの役割を果たしません。そういった周波数帯のノイズを除去したいのであれば、ちゃんとしたフィルタを通す必要があります。 上記の結果はそれを確認していることになります。
また、LDOでできるだけノイズを除去したいのであれば、ドロップアウト電圧も1V以上とることが推奨されるようです。 あまりにドロップアウト電圧が小さいと、ノイズ除去能力も低減します。
上記のような内容は、LDOのデータシートをよーく読めばわかります。また、LDOに使用されているオペアンプの特性からしても、 高周波のノイズ除去はできないのは明らかそうです。