平行線を使ってFMアンテナ製作
これまでは、次のようなアンテナでFM放送を受信していました。
これだと、色々向きを変えたりしても、何とか聞けているかな、といった感度でした。 もう少し何とかしたいと思い、アンテナを製作してみることにしました。
次の情報を参考にしました。
- Interface 2015/7のSDR特集記事
- FM79.7 京都三条ラジオカフェ「受信マニュアル」
- 電線雑談 - FMフィーダーアンテナ
製作に当たり、以下のものを購入しました。
部品代は合計886円(端子台は2個購入)でしたが、送料が486円もかかりました。 ちなみに、メール便だと上記アイテムは送れないということで、ヤマトで送られてきました。
製作したアンテナの全体は次のような感じです(設置前)。
平行電線を解いて、水平に設置しました。どれほどの長さを解くか悩みましたが、 ひとまず現状は72cmにしてみました(開いて144cm)。
電線は分かれているところの根本で同軸ケーブルに接続したほうが良いのかと考えましたが、 今のところ電線を解かずに、さらに1.5mくらい伸ばして下記のように端子台に接続しています。
端子台のプラス側に赤線を接続し、マイナス側に黒線を接続します。 また、SMA-P変換アダプタを接続して、LNA基板につながるようにします。
早速、FM放送を受信してFFTしてみました。
以前のアンテナは次のような感じでした。
以前のアンテナだと90MHzを超えたあたりから、かなり減衰していたので、 LNA基板のBPF帯域の設定が悪かったかと思っていましたが、 そもそもアンテナで受信できていなかったように思われます。
また、これまでのアンテナでは、Zynqの搭載されている基板の電源インダクタを手で触るだけで、 かなりのノイズが入ってしまいました。一方、今回のアンテナだと、 触ってもそれほど変化ありません。そのときのFFTの様子も示します。
ノイズフロアはかなり上がっています。
新しいアンテナだと、81.3MHz, 82.5MHz, 84.7MHz, 89.7MHz, 90.5MHz, 91.5MHzあたりが、 それなりに受信できているようです。
これくらい聴けると、ようやくステレオ復調を試みても良いかな、と思えるようになりました。 やはり、無線はアンテナ肝心という、ごく当然のことが確認できました。
最後に、またまたFMヨコハマの時報キャプチャを載せておきます。
時報信号の高調波のようなものも見えています。もう少し拡大したのが次になります。
これまでのアンテナだと、次のような感じでした。
アンテナを改善したことで、かなり綺麗なサイン波になっていると思いますが、どうでしょう。