平行線を使ってFMアンテナ製作

これまでは、次のようなアンテナでFM放送を受信していました。

“FMロッドアンテナ”

これだと、色々向きを変えたりしても、何とか聞けているかな、といった感度でした。 もう少し何とかしたいと思い、アンテナを製作してみることにしました。

次の情報を参考にしました。

製作に当たり、以下のものを購入しました。

部品代は合計886円(端子台は2個購入)でしたが、送料が486円もかかりました。 ちなみに、メール便だと上記アイテムは送れないということで、ヤマトで送られてきました。

製作したアンテナの全体は次のような感じです(設置前)。

“新しいアンテナ”

平行電線を解いて、水平に設置しました。どれほどの長さを解くか悩みましたが、 ひとまず現状は72cmにしてみました(開いて144cm)。

電線は分かれているところの根本で同軸ケーブルに接続したほうが良いのかと考えましたが、 今のところ電線を解かずに、さらに1.5mくらい伸ばして下記のように端子台に接続しています。

“端子台拡大”

端子台のプラス側に赤線を接続し、マイナス側に黒線を接続します。 また、SMA-P変換アダプタを接続して、LNA基板につながるようにします。

早速、FM放送を受信してFFTしてみました。

“FM FFT”

以前のアンテナは次のような感じでした。

“old FM FFT”

以前のアンテナだと90MHzを超えたあたりから、かなり減衰していたので、 LNA基板のBPF帯域の設定が悪かったかと思っていましたが、 そもそもアンテナで受信できていなかったように思われます。

また、これまでのアンテナでは、Zynqの搭載されている基板の電源インダクタを手で触るだけで、 かなりのノイズが入ってしまいました。一方、今回のアンテナだと、 触ってもそれほど変化ありません。そのときのFFTの様子も示します。

“FM FFT touching inductor”

ノイズフロアはかなり上がっています。

新しいアンテナだと、81.3MHz, 82.5MHz, 84.7MHz, 89.7MHz, 90.5MHz, 91.5MHzあたりが、 それなりに受信できているようです。

これくらい聴けると、ようやくステレオ復調を試みても良いかな、と思えるようになりました。 やはり、無線はアンテナ肝心という、ごく当然のことが確認できました。

最後に、またまたFMヨコハマの時報キャプチャを載せておきます。

“FM Yokohama Time Signal”

時報信号の高調波のようなものも見えています。もう少し拡大したのが次になります。

“FM Yokohama Time Signal”

これまでのアンテナだと、次のような感じでした。

“FM Yokohama Time Signal with Old Antenna”

アンテナを改善したことで、かなり綺麗なサイン波になっていると思いますが、どうでしょう。

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